情報:2002年公開 監督はこだま兼嗣さん
あらすじ:ある天才少年が人工頭脳ノアズアークを開発。ノアズアークは日本のリセットを行うため、50人の子供に命を懸けたゲームを仕掛ける。それに挑むコナン達。
良かった点:1.工藤優作の活躍が見られる
2.100年前のロンドンを味わえる
3.作品を通したメッセージ性が強い
1.工藤優作の活躍が見られる……本編にもあまり登場しない新一の父、工藤優作の推理が初めて映画で見る事が出来ます。
2.100年前のロンドンを味わえる……バーチャルの中とはいえ、当時のロンドンの薄暗い雰囲気を味わうことができます。これまでのコナン映画にはない空気を感じる事が出来ます。
3.作品を通したメッセージ性が強い……ノアズアークがゲームを仕掛けた理由、ヒロキが渡米した経緯、犯人が殺人を行ってしまったことに対する優作の台詞等、作品を通して、世間に色々と問いかけをしたかった気持ちが強いような作品ではないかと感じました。
悪かった点:1.コナンっぽくない
2.アクションがない
1.コナンっぽくない……良かった点で挙げたメッセージ性が強かったためか、新一と蘭のラブロマンスや、ミステリーが入る余地があまりなかったように感じます。なので、いつものコナン映画を期待している人にとっては物足りないかもしれません。
2.アクションがない……お決まりの爆発がないためか、派手なアクションは今回はありません。1.の理由と合わさって、この作品に地味な印象を与えてしまっていると個人的には感じます。
総評:最初は悪ガキだった有力者の子供たちも、作品を通して成長していき、明るい未来を感じさせてくれます。ゲームの中では、みんながコナンに後を託していくのも、ベタですが熱い展開でした!大人に悪用されないように、人工頭脳が自分で命を絶つのは、今だからこそリアルに感じられるシナリオではないでしょうか。良くも悪くもコナンっぽくない内容なので、いつもと違う映画を見たい人にはおススメです!