劇場版名探偵コナン 14番目の標的

情報:1998年公開 監督はこだま兼嗣さん

感想:蘭の母親である妃英理が、蘭の夢の中で拳銃に撃たれるところから映画は始まります。

場面は変わって、村上丈というディーラーが出所するシーンに。                     この人物の逮捕には過去、小五郎が関わっていて、その時に所内で、村上は妃英理を人質に取っていて、ひと悶着がありました。何かと小五郎とは因縁浅からぬ人物です。

東都航空記念博物館に行くためにアガサ博士を待つ少年探偵団一行。占いのゲーム?で遊んでいた歩美。自身とコナンとの相性ピッタリだそうでご満悦です。歩美がコナンのことを占うとAの予感という表示が。世代でないので調べてみたのですが、元ネタは恋愛のABCという言葉だそうです。ちなみにAはキスです。

博物館にはいろんな飛行機が展示されていて、コナンがここで模擬操縦を経験していることがわかります。ここ、結構重要なポイントです笑

そのあと、英理と食事の約束をしていた蘭たちはレストランへ赴きます。

この時点で、のちに犯人の標的となる人物がかなり出演しています。英理、宍戸、仁科、小山内、テレビでちらっと映っただけですが旭、辻、沢木等、今回のコナン映画はとにかく人物が多いです。ミスリードとして岡野という銀座のママまで登場します。

食事は小五郎が窓の外に岡野を見つけて、英理がそれに怒ってレストランを出て行ってしまいます。おっちゃんダメだよ笑

一週間後、目暮警部がボウガンで狙撃されるところから事件は始まります。次々と小五郎の関係者が狙われていく中で、犯行はトランプの絵札(数字)になぞらえて行われていることが判明します。犯人はトランプを扱うディーラーかつ、小五郎に恨みを持つと思われる村上の犯行だと警部たちは推測します。

ここからは先述したように登場人物が多いので、先に狙われた人と名前に含まれている数字を書いてしまいます。

目暮十三→13 英理→12 阿笠博→11 弘樹→10 勝義→9 沢木平→8 小山内奈々→7 戸永明→6 毛利小郎→5 ピーターフォード→4 白鳥任郎→3 科稔→2 工藤新→1となります。多い笑 こうして見るとずいぶん大掛かりな犯行です。

ハイライトとしては、10の辻が狙われた犯行。犯人はよくフライトをする辻の目薬を散瞳剤にすり替えておくことで、フライト中に墜落事故を起こし殺害するつもりでした。なかなか派手な犯行です。  しかし、同乗していたコナンに模擬操縦の経験があり、辻に代わってハンドルを操作します。コナンは帝丹小学校のグラウンドにヘリコプターを着陸させようとしますが、機体がダウンウォッシュを起こし、墜落。コナン達は無事でしたが、小学校にヘリが落ち、爆発するという大惨事となりました。                                                        私自身も小五郎のおっちゃんと同じく高所恐怖症なので、このシーン想像するとめっちゃ怖いです笑         ちなみに散瞳剤とは瞳孔を大きく開かせる薬なのだそうです。

辻の犯行以後、犯人は登場人物をアクアクリスタルという建物に集め、一挙に殺害しようとします。その時に小山内を殺害した犯行により、犯人はコナンが床に置いておいた缶ジュースを蹴って、ジュースが裾についてしまいます。更に、小山内の背中についた手形により、犯人は右利きだと判明。それまで犯人だと思われていた村上は左利きです。                           更にさらに、後に判明することですが、犯人のポケットには直前まで小山内が持っていたコルクが入っており、それが犯行の証拠となってしまいます。                         見ているときは何も思いませんでしたが、文字に起こしてみると小山内殺害で一気に犯行バレしていますね笑

その後、犯人はアクアクリスタルを爆破。そこから脱出したコナン一行ですが、ここで推理ショーです。先述の証拠やある人が味覚障害だという事実をつきとめたコナンは犯人を言い当てます。    その人物とは8番目のターゲットである沢木公平だったのです。犯行動機は自身がが味覚障害に陥った原因である、旭、小山内、辻、仁科への復讐でした。                         この辺のシーンでコナンが小五郎の声で「ポケットの中にまだ眠っているはずだ」と言って、それまで犯行現場にあったトランプを投げるシーンがあるんですが、ここがこの映画で一番かっこいい場面だと私は思います笑 新一のきざっぽいところがよくでていますね。                          

話がそれましたが、実は小五郎の関係者を狙っていたのは村上の仕業に見せるためのカモフラージュで、上記以外の人間は死のうが生きようがどうでもよかったそうです。ひどい笑 ここまでの身勝手な犯行はコナンでもなかなかお目にかかれません。

追い詰められた沢木はアクアクリスタルをさらに爆破。蘭を人質に取ります。           足場を崩し、その隙にヘリで逃げる算段です。

ヘリポートでにらみ合う沢木とコナン達。ここで拳銃を構える白鳥刑事の声が裏返ります笑                       実は白鳥刑事は射撃があまり得意ではないそうで、そのためでしょう。声優さんの演技が光っている面白いシーンです笑

拳銃を捨てろと要求する沢木。それに応じた白鳥刑事は拳銃を投げ捨てます。沢木はそれをコナンに持ってこさせようとしますが、拳銃を拾ったコナンは銃口を蘭に向けます。               ハワイで優作に習った射撃の腕で、見事弾は蘭の足をかすめ、沢木に隙ができます。その隙をついた小五郎の背負い投げが決まり、沢木を逮捕。                                  過去に小五郎が英理を撃った理由も判明し、事件は無事解決します。

アクション的にものすごい見せ場がある!という映画ではありませんでしたが、ヘリの墜落やトランプを投げる場面、白鳥刑事の声が裏返ったり、コナンが拳銃を撃つシーンなど盛り上がりや絵的に映える場面も多く、魅力的な映画です。

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