情報:1997年公開 監督はこだま兼嗣さん
感想:記念すべき名探偵コナン劇場版の第1作目です。
始まりは、後に爆破されることになる黒川邸の黒川大三が殺された場面から。
本筋と関係ない事件と思いきやちゃんんとつながりはあります笑
そのあと、森谷帝二という建築家が新一をガーデンパーティに招待します。
この森谷、本名を左右対称にするために貞治という名前を帝二に変えたのです。ものすごい執念ですね。でも友達にこういう人いたらいたら面白そう笑
ちなみにこの映画、白鳥刑事の初登場だそうで。最初のころの白鳥刑事は、なんだか怪しい雰囲気がありましたよね。
ガーデンパーティを挟んだ後に、新一宛てに東洋火薬の爆弾を盗んだ犯人から爆破予告の電話があります。
最初の爆弾は堤向津川にあるそうです。結局爆弾は元太達が操縦していたラジコンでした。何とか間一髪で被害は出ませんでしたが、息つく間もなく、次の爆破予告がなされます。
↑の堤向津川(ていむづがわ)という名前聞き覚えがあるなと思ったら、実在するテムズ川というイングランドの川でした。写真で見ましたが、景色がきれいなところです。
次の爆弾は米花駅にあり、ヒントは木の根っこです。
コナンはハンバーガ屋の二階からあたりを見回して、猫を拾おうとしているおばあさんを発見します。そう、爆弾の正体は、木の根っこ→根っこ→猫(が入っていた箱)だったのです笑 ダジャレて笑 その爆弾もコナンの身を呈した活躍により、爆発はしましたが被害者は出さずに済みます。
爆弾予告第三弾は、東都環状線にあるという電話を受けたコナンと小五郎や目暮警部たちは爆弾の場所を考えます。コナンがアガサ博士の何気ない一言から、爆弾のある場所を突き止め、目暮警部に新一として連絡します。この後の鉄道会社の皆さんが頑張って、爆弾を止めようとするシーンすごく好きです。一体感と緊張感の描き方がうまく、思わず見入ってしまいます。キミがいればが流れるのもいい笑
一連の流れから、犯人は森谷帝二に恨みを持つ者の犯行ではないかと推測した警部一行は、話を伺うべく森谷邸に向かいます。
森谷邸で西多摩市のニュータウンの模型を見つけたコナンは、過去に岡本市長が起こした事件を解決したことで、彼が中心となっていて進めていた新しい西多摩市の計画が見直しになり、それを恨めしく思った犯人は新一に爆破予告という形で挑戦してきたことを悟ります。
事件は結局森谷が犯人で、新一が目暮警部に電話という形で無事解決。と思いきや、爆弾はまだたくさんあり、彼最大の汚点である米花シティビルに、どデカい爆弾を仕掛けているそうです。動機は未熟なころの作品を破壊したかったことなのだそうですが、改名の件も含め、彼はよほどの完璧主義ですね。
米花シティビルには蘭が映画の待ち合わせのためにいたので、コナンは急いで現場に向かいます。
なんとかビルにたどり着いたコナンは変声期で新一の声を出し、蘭がいるフロアにドア越しですが、なんとかたどり着きます。そして爆弾の解体を蘭に指示し、残すは赤と青のコードを残すのみとなります。
この辺りで新一が蘭に言う、「死ぬときは一緒だぜ」セリフを超えるものが個人的にコナン映画で未だにありません笑
最後は蘭が、ラッキーカラーや新一が好きな色などのミスリードで赤のコードを切るかと思わせつつ、赤い糸は新一と繋がっているかもしれないというかわいい理由で、青のコードを切って爆弾の解体に成功し、事件は完全に解決という形で幕を下ろします。
森谷がかなりいい味を出していて、名前がホームズのライバル、モリアーティのもじりとなっていたり、ティーパーティのお菓子を全部手作りするかわいい一面があったりと犯人でありながら憎めない人物です。無駄な展開がなく、ミステリーもあり、ちょこっと恋愛もいれてくるかなりバランスのいい映画となっています。