情報:2014年公開 監督はクリストファー・ノーランさん
あらすじ:砂嵐の頻発で植物が死んでいき、いずれ酸素がなくなり窒息死するほどの環境になってしまった地球。そんな地球から脱出し、クーパーらは人類安住の地を求めて宇宙に旅立ちます。
感想:本作の舞台は宇宙です。宇宙船にAIを載せるのに既視感があるなと思ったら、2001年宇宙の旅でも似たようなことをやっていて、あの作品では最終的に人間に反乱を起こしていました。それもあって、もしやクーパーらが裏切りにあうんじゃないかと身構えていましたが、本作のAIは最後まで人間を助けてくれるナイスな奴らです。海兵隊仕込みのジョークも炸裂します笑。
人類を超越した五次元の存在(彼ら)?にも、宇宙の旅に通ずるものを感じました。
個人的には宇宙で過ごした何十分が、地球では何十年分の時間に相当するという部分が面白いなと感じました。なので、地球から送られてくるビデオメッセージでは、クーパーの子供たちの年齢が自分を越すほどになってしまいます。正に浦島太郎状態です。
自分に置き換えたら絶望を感じてしまいますよね…。このシーンの時点で、クーパーらの収穫はほぼ0でしたから、それもより悲劇を助長させていました。
と、ここまで基本sfチックな話なのですが、途中から突然、愛の話になって、最終的に愛の力によって地球が救われることになります。sfと愛。一見すると、相反するものに思われますが、その辺がうまいこと混ざっているのも今作の魅力です。
総評として、絶望と希望の配分がうまくて、宇宙の話なのに、最終的に愛に帰結するという意外性を感じさせてくれる大作でした。映像作品では反乱しがちなAIも、本作では大活躍してくれますので、そこも見所ですね。皮肉屋なところも含めて、個人的には一番の注目ポイントです笑。